おののきは彼らに臨み、 その苦しみは産みの苦しみをする女のようであった。
おののきは彼らに臨み、その苦しみは産みの苦しみをする女のようであった。
彼らは目に映ったものにおびえ、 産けづいた女のようにうろたえます。
彼らは見て、ひるみ、恐怖に陥って逃げ去った。
恐れが彼らを飲み込んで 分娩室の妊婦のよう 体が震えるブルブルと
たそがれに立って逃げ、その天幕と、馬と、ろばを捨て、陣営をそのままにしておいて、命を全うしようと逃げたからである。
それゆえ、わが腰は激しい痛みに満たされ、 出産に臨む女の苦しみのような苦しみが わたしを捕えた。 わたしは、かがんで聞くことができず、 恐れおののいて見ることができない。
そのために王の顔色は変り、その心は思い悩んで乱れ、その腰のつがいはゆるみ、ひざは震えて互に打ちあった。
子を産む女の苦しみが彼に臨む。 彼は知恵のない子である。 生れる時が来ても彼は産門にあらわれない。